令和5年7月22日(土)、三重県女性起業家の企業訪問~地域企業様とのつながりづくりプロジェクト~第1弾として、株式会社フジ技研様を訪問しました。
フジ技研が事業拡大や女性が活躍できる会社を目指して取り組んできた事例、地域社会へのかかわり方、そして今後の展望など、多くの学びを得る機会となりました。
プロジェクトの企画担当の小嶋が、当日の様子をご紹介します!

このプロジェクトの目的は、「三重県の女性起業家が企業様を訪問し、事業、サービス、企業理念、風土等の情報交換を通じて互いに理解を深めることを目指す」ことでした。

この理念に共感し、今回見学にご協力いただいたのは、株式会社フジ技研取締役常務 鏡谷有紀さん。鏡谷さんはwiz:会員でもあります。

三重県女性起業家コミュニティwiz:に所属する会員10名と、その子ども4名の計14名で訪問しました。

写真:フジ技研本社エントランス

前半は座学にてフジ技研の会社と取組についてご紹介いただき、後半は会社と工場内を見学しました。

フジ技研は、創業1988年、三重県いなべ市に拠点を持つ自動車開発支援会社です。主に、私たちが普段乗っている車の試作部品を製造しています。
年商25億円、従業員数155名、日本の試作品メーカー売上ランキング7位の会社ですが、創業当時は10人弱でスタートした小さな町工場の溶接工場。わずか35年で、155名の社員を抱える大きな会社になりました。ライバル会社も多い中、他者と差をつけた理由を語っていただきました。もともと他社がめんどくさがるシート開発が得意だったフジ技研は、お客様の「早く製品をつくってほしい」の要望に応えるため、他社よりもいち早く製造過程での3次元化を導入。スピーディーに製品を届けることが可能になり、お客様が増えていきました。その後もお客様の要望を丁寧に聞きとり、全ての工程を自社で製造できるように開発。全ての試作品を自社でつくることに成功し、さらには最新設備やロボットを導入することにより、より確実に製品を届けることが可能に。
お客様の声を丁寧に聞き、すぐに行動に移す。コーポレートスローガンの「Fast is Good!」が、成功の秘訣とのことです。

写真:株式会社フジ技研取締役常務 鏡谷有紀さん
写真:子どもと一緒にワーク。皆、楽しく話を聞いています。

■独自の働き方改革の取り組み

年齢や性別に関係なく社員が活躍できる職場環境づくりにも力を入れておられます。
現在、社員の平均年齢33.8歳で、若い社員が活躍されています。女性の採用も15年ほど前からすでに積極的に行っており、約3割が女性社員です。
総休日数を増やしにくい製造業であっても、子連れ出勤が可能な日を設ける、月1回は希望日に有休を取得できるなどの工夫で、社員のワークライフバランスも大切にされています。

写真:オフィスの様子
写真:オフィスの様子

オフィスも工場内も掃除が行き届いておりとても綺麗です。
効率よく作業の内容が確認できるように配置を工夫し、DXを取り入れ、紙でのやりとりも極力減らし、電子データでの共有化の仕組みを取り入れているので、机の上にも置きっぱなしの書類やファイルは見えず書棚もほとんどありません。
至るところでシステム面への投資をされています。

■充実した福利厚生で働きやすい職場づくり

会社への愛着を持ってもらうための福利厚生があります。

社員の健康維持のためのジムがあり、食堂では「あたたかいごはんとお味噌汁を食べてもらいたい」との想いから、低価格でランチと夜のお弁当の提供をされているそうです。

充実した福利厚生や風通しのよい社風で、社員同士の人間関係はとても良好とのこと。

写真:最新設備が整ったジム。社員の希望を専門家に相談してマシンを選ぶそう。
写真:社員食堂。片づけや掃除は社員がその都度するそうです。
床も机もとてもキレイです。
写真:キッチン。子連れ出勤時にはお子さんと一緒にご飯を食べることもできます。
写真:通称ゴロゴロルーム。漫画なども置いて、社員がゆっくり休憩できたり、子連れ出勤時にはお子さんがここで遊ぶことができたりする場所になっています。
写真:シャワールーム
写真:こだわって作っている作業服は数種類の中から好きなものを選べます。プライベートでも着る社員も多いそう。

■「人への投資」もしっかり行う!社員教育制度

社員教育にも力を入れており、今年の社内セミナーは127回開催。社員が飽きないように楽しめるセミナーも取り入れるなどの工夫もされています。

写真:セミナールーム

■フジ技研、未来への投資。2022年7月フジハブ設立

最後に、地域社会へのかかわり方についてもお話いただきました。

フジ技研の地域貢献の場として、フジハブ設立。

『人と人、モノとモノとをつなぐハブステーション。今までにないものを形にしたり、新しいことにチャレンジしたり、日本の未来、モノづくりの未来を作れる場所』を目指しています。

マルシェや講座の場所として会場を提供し、これから事業を拡大していきたい人達の挑戦の場として人気の場所となっています。

カフェには連日たくさんの人が訪れ、地域の方のおしゃべりの場、犬好きの人達の集いの場、地域の大きなイベント会場として使われ、常に人が集まる場所となっています。

写真:こども達はモノづくり体験で缶バッチをつくりました。
写真:フジハブでランチをいただきました
写真:工場見学の様子

普段はなかなか入ることができない、車の試作品づくりの現場を見学。日本にも数台しかない最先端の機械やロボットや、作業の効率を高めるための工夫をいたるところで目にすることができました。
また、これまで男性が担当するのが当たり前だった職種でも、女性が多数資格を取ったり責任者を務めている姿がありました。
やり方の工夫や常識のかせを取り去ることで、従業員が本来の力を発揮し、能動的な姿勢や愛社精神も高まることが感じられました。

参加者それぞれ事業規模や業種は違いますが、今回の訪問で多くの気付きや学びを得ることができ、今後の事業にどのように活かしていくかを考えるきっかけになりました。
ご協力いただいたフジ技研の皆様、大変貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。

最後に、参加者の感想をご紹介します。(一部抜粋)

「従業員のことを考えた企画や工場の造りは素晴らしかったです。 会社の利益追求だけではなく、従業員の幸せを 追求されていて、『ここで働きたい!』と思わせる経営者さんの想いが素晴らしいと思いました。」

「身近にあるものに対して、親近感がわいたり認識が高くなったりする機会はとても有意義でした。子どもの社会への関心が高まったのが嬉しいです。」

「普段見ること、触れることができない業界を少しでも知ることができたこと、視野が広がったこと、子どもが初めての世界にわくわくしていてとても良かったです。」

株式会社フジ技研

所在地 三重県いなべ市大安町鍋坂2262-8
Web  https://www.fujigiken.jp
Tel     0594780200