メキシカンライムにウチワサボテン、オレンジ、セロリ、パイナップル…。色鮮やかなフルーツがふんだんに使われたフレッシュジュースが、透明なグラスを彩ります。

チャレンジショップ二人目は、メキシカンレモネードスタンド「LIMONADA(リモナダ)」伊木恵子さんです。なぜメキシコ?なぜジューススタンド?素朴な疑問から今後のことまでお伺いしてきました。

メキシコでの4年間から日本へ~起業のきっかけは?~

―チャレンジショップ出店おめでとうございます!メキシコのジュース、私、初めていただきました。―

恵子さん―

ありがとうございます!実は夫の仕事の関係で4年弱、メキシコに住んでいて。日本に帰国したのは2020年の11月末なんですよ。

―そうなんですね!フレッシュなフルーツを絞り、ナチュラルウォーターやソーダ水と割ったジュース。のどごしがさっぱりしていて飲みやすいですね。―

恵子さんー

帰国したあと、仕事をどうしようかと考えていたときに「メキシコのジュース美味しかったな」と思い出して。それもあってジューススタンドをはじめようと思いました。

メキシコには街中いたるところにジューススタンドがあって、外出先で気軽に飲めるんです。ぜひ皆さんにもこの美味しいジュースを飲んでいただきたいな、と。

―もともと「起業しよう!」と思っていたんですか?―

恵子さんー

いえ、全くです。起業のきっかけは…と言われると「これ!」という明確なものはなくて。

―海外に住んでみたことで、「働き方」に対する意識が変わった?―

恵子さんー

それはあるのかもしれません。例えば、メキシコにいたときですが「私、料理が好き」って一言言ったら、メキシコ人は「じゃあ、お店やりなよ!!」って簡単に言うんです笑。

メキシコではジューススタンドだけでなく、街中で自転車置いてアイスクリームを売ってるとか、本当にごく普通に自分でお店をやっているんです。そういうのを見てきたから、何となく起業に対するハードルが低くなっていたのかもしれませんね。

メキシコの味を日本でも~メキシコ産の素材を入手して使用

メキシコでのワンシーン(伊木さん提供)

―ジュースだけでなく、フードメニューのブリトーもあるんですね!気になります。―

恵子さんー

ブリトーの中は、タコミートの味付けやサルサの中に、メキシコのさまざまな唐辛子を取り寄せて使用しているんです。ワカモレやサルサの中には唐辛子の一種、ハラペーニョも入れています。メキシカンな気分を楽しんでいただけると思います!

2021年6月現在(ブリトー4種各380円・フランクとメキシカンサルサ/タコミートとレッドサルサ/チキンとワカモレ/きのことスクランブルエッグ)
*チャレンジショップ出店中につき、メニュー変更の可能性あり

―メキシコ産の香辛料など、素材選びも大切にしているんですね。ー

恵子さんー

メキシコの現地で食べた味は、日本の香辛料では違う味になってしまって。現地の味を、美味しさを知っていただくためにも、メキシコ産のものを入手して使っています。

ジュースでも、例えば「リモナダ」に使っているライム(キーライム)はメキシコ産のものを使っています。スーパーなどで購入できるライムとはやはり味が違います。ぜひメキシコの味を体感いただければ。

―ジュースメニュー、どれもこれもカラフル!視覚からも元気をもらえます。―

恵子さんー

「リモナダ」「ナランハダ」「ヴェルデ」「ハマイカ」は、メキシコのレストランならどこにでもある、おなじみのメニューなんです。それ以外はオリジナルで。フルーツの効能なども踏まえ、心と身体に嬉しいジュースを…と考えています。

 
 

新たな一歩は家族とともに~苦手分野は頼もしいサポートあり!~

―このメニュー表、フルーツの断面が可愛らしい!何のフルーツが入っているのかひと目でわかります。これは恵子さんの作成?―

恵子さんー

いえ、実は私、パソコンが苦手で笑。だからその辺りは、夫や子どもに助けてもらっているんです。ちなみにこのメニュー表やお店のロゴは、中3の息子が作ってくれました。

―そうなんですか!彩りも豊かでセンスが光る!家族からの応援は大きな励みになりますね。―

恵子さんー

チャレンジショップへの出店が決まって、夫からも「よかったね」と言ってもらえてありがたいです。

私は開業するにあたり、家庭と仕事を両立させられるような働き方を考えていました。店舗は自宅からもそう離れていないので、両立しながらチャレンジできています。

―盛り付けなど随所に工夫が凝らされています。もともと飲食関係のお仕事を?―

恵子さんー

メキシコに引っ越す前は、地元四日市で学校の調理員をしていました。働きながら調理師の資格も取らせていただいたこともあり、料理は身近な存在です。現地では料理教室にも通っていました。その時に覚えた料理なども、フードメニューに加えています。

 
 

出店当初は迷走していたけれど…~今後の展望は?~

―実際に出店してみてどうでしたか?―

恵子さんー

はじめはお店を開けることがただ嬉しくて。でも、どうやって準備しておいて、どうやって動いたらお客様をお待たせしなくてすむか、やってみて気づいたことがたくさんあります。

―4月の出店当初は普段の生活から大きく変化し、目まぐるしい日々だったと思います。―

恵子さんー

4月のオープンに先駆けて、3月からInstagramをはじめました。26・27日には試飲会をしてオープンに備えて。でも4月はいろいろ迷走していましたね。

―迷走とは具体的にどんなことですか?―

恵子さん―

特に、ドリンクメニューに合うスナックメニューやランチについて悩んでいました。チャレンジショップは駐車場が確保された戸建ての店舗です。ゆっくりとお話ししたいお客様が多いのかな、と。

そうなると、ランチメニューも充実させたい。だけど1人で回せなければいけない。来店されるお客様のニーズとキャパシティを考えながら、メニュー展開を考える必要があるなと気づきました。

―なるほど。―

どこでお店を開けば、多くのお客様にメキシコのジュースを楽しんでもらえるのか。私がどこまでできるのか。実際の開業に向けて、より深く考える良い機会になりました。

―実際の出店に向けて、具体的な方向へ進んでいるんですね!―

恵子さんー

次に向けて、購入いただいたお客様に直接お話を伺ったり、アンケートを取ったりしています。どんな魅力を感じて来ていただいたのかなとか、具体的に教えていただくことで、より「LIMONADA」をパワーアップしていけたら嬉しいですね。

1人でも多くのお客様に「LIMONADA」のファンになっていただけるよう、頑張りたいと思います。

終わりに…

これまで歩んできた人生が人それぞれで異なるように、起業のきっかけも人それぞれ。伊木さんのLIMONADAは、チャレンジショップから新店舗オープンへ向かっています。

チャレンジショップは6月末まで。ぜひ、メキシコ気分を味わいに訪れてみてください!

(取材・構成) 杉本友美(ライティングファーム紡)
桑名市出身&在住。バックオフィスでの社会人経験ののち、産休・育休を経てライター業をスタート。
働き方関連や三重などを中心としたライティングに携わる。
HP:https://www.wf-t.jp/  Instagram:@writingfirm.tsumugi